開院4周年になりました

2020年07月01日

開院4周年になりました

ベトナムの三国歯科グループを管理しております幾島です。
おかげさまで、現地法人設立5周年、ハノイ三国歯科開院4周年を迎えることができました。
これはひとえに現地駐在者の御支持によって成り立っているものと感じております。
というのも、ここハノイでは駐在者は2年~3年で日本や他国へ異動になる方がほとんどで、
日本と違い、継続した歯科医院受診ということは少なく、主訴の部分を治療すると終了となります。
そのため口コミによって新しい患者様が来院することで成り立っておるのですが、
ほとんどの患者様が友人からの御紹介というのが現状となっております。
開院後1年半は私が立ち上げ、その後2年半は院長の木下が治療を担当しておりますが、
皆様からの木下の御支持が厚いことは街の声からも感じているところで、大変ありがたい限りです。

当院は関東地方を中心に18歯科医院グループを運営している医療法人社団大伸会の分院で、
ハノイ市内に2つの歯科医院を展開し、来年2021年には南部でもう1医院開院予定となっております。
当グループのベトナム進出の目的は、ベトナム国民に日本式の歯科医療を提供すること、
ベトナム人ドクターのレベル向上であり、我々が日本で培ってきた予防、診療システム、経営等を
ベトナム人医師に伝授し、ベトナムの歯科医療にいかに貢献できるかを考えております。
日本では歯科はサービス業としての位置づけですが、ベトナムではサービスつまり接客概念が乏しく
患者様を雑に扱う傾向があります。一般のお店でもそのような傾向がありますので致し方ありません。
また、医師の国家試験がないため、やはり知識も技術も十分でない状態で卒業していること、
歯科衛生士という資格が存在していないため、予防歯科がほとんど存在しないなど、
我々が関与することによって大きな改善が期待できる部分が多々あります。

今まで複数の大学で教育支援しておりましたが、
主に2019年から南部のチャビン省チャビン大学に新設された歯学部の教育支援に力を注いでおり、
2020年からはチャビン省とのMOU締結で、チャビン大学歯学部に日本の技術移転することにより
チャビン省全体の口腔ケアを通じて健康増進を図る長期プロジェクトを担当することになりました。
ベトナム医師ライセンスを持った大伸会の池田貴裕と幾島が従事することになっております。
現在コロナの影響でプロジェクトが一時停止しておりますが、状況が改善し次第、
大伸会とチャビン大学歯学部の支援でチャビン省の健康増進プロジェクトを開始する予定です。